キュッと俺の服の裾を掴んで




「あたし・・・憎まれてるんだね。」






消え入りそうな声でそう、呟いた。






小さな体は小刻みに震え、
鼻をすする音が聞こえる。





「そんなことないよ、どうして?」




ありきたりな言葉しか言えなくて、ちょっと後悔する。







「・・・・・」



夢羽は黙り込んで話す気配がない。






「夢羽?」



もしかして・・・・と思う節が一つある。


















夢羽の息を吸う小さな音が聞こえて次に聴こえたのは・・・・


「鈴に、剣を投げられたんだね・・・・」