「・・・・ごめん。1人にさせて。」


あたしは立ち上がりどこかへ歩く。




「・・・夢羽」


そんなあたしを貴方は止める。







振り返らずに聞く。




「夢羽が何を思おうと構わない。けど

夢羽は俺が守るよ・・・この言葉忘れないで。」


「・・・・・」

「・・・オヤスミ、夢羽」





「・・っ・・!」


走り出す。



闇の中。




月明かりはあたしを照らして“ココにいる”って言ってるみたい。


走っても走っても路は見えなくて
逃げても逃げても運命は絡みついて
追いかけても追いかけても何も掴めなくて
手を伸ばしても




空を切るばかり__