「会ちょ……」


会長室の扉を開け勢いよく入った



すると



「……んっ」





キスしている凜と会長



なんだ……


婚約者だもんね



「真白!?」



会長が私の名前を呼んだ気がするが私はとにかく走って逃げた




私のこの恋は叶わない




17歳の夏




青春が始まるどころか終わった




「馬っ鹿みたい」



こんなにも涙が流れたのは子供以来だった