「菜々ちんは80余裕でも、雄輝は無理やな」


新が嫌味ったらしく笑う。


「菜々は賢いもんな~…羨ましい」


「数学は任せとけー♪」



はぁあ~…



どうしよ。絶対無理。



こそっと新が俺に囁いた。



「雄輝、菜々ちんに教えてもろたら?」



…!
ナイスアイデア!!



「菜々~…」



――ガラガラガラガラ