「ぷはっ!」


あたしは肺に新鮮な空気を送り込む。

連くんは何事もなかったかのように

歩き出す。


「ひ、ひどい…。」

「置いてくぞ、早くおいで」


蓮くんが手を差し出す。

あたしは渋々手を繋ぐ。


「…意地悪」

「んー、ありがとう」


余裕の笑みを浮かべる蓮くん。

いつかあたしも蓮くんを困らせてやる!

あたしは心の中で誓った。


…………

……


「美味しそうー」

「だろ。」