あたしはぷくっとほっぺを膨らます。

見上げると蓮くんの整った顔。


「何?」

「なんでもない…」

「ちゅーしてほしい?」

「違います。」


あたしはぴしゃりと返事する。

すると蓮くんはあたしの顎を持つ。


「俺はしたいかも」

「か、かも?どーゆうこと…」


あたしが戸惑っていると、

蓮くんの顔が近づく。


「隙アリ」

「…んっ!!」


あたしがじたばたすると

ぎゅっと片手であたしを抱きしめる。