「なんか何もないね〜」

「悪かったな」

「シンプルー。」


ホントに生活に必要なものしかない。

あたしは椅子に座って足をぶらぶらする。


「ん、紅茶」

「ありがとう〜」


あたしたちは他愛のない話をする。

いつの間にか日が沈む。


「晩ご飯食べてく?」

「食べてっていいの?」

「俺が作ってやろっか?」


にっこり頬杖をついて微笑む蓮くん。

うわ、蓮くんの手料理!?

あたしは目を丸くする。