「まじで言ってんの?」

「うん」

「意味、わかってる?」


心配そうにあたしを見つめる。


「子どもじゃないんだから。」


あたしは溜息をつく。

蓮くんの手がするっと離れる。


「え…っと?愛美チャン?」

「…あたし蓮くんを満たしてあげたい」


蓮くんが動揺してる…。

そりゃそーだよね。真昼間から…。


「愛美サン…ここ喫茶店だから…」

「じゃー蓮くん家行こう?」


あたしはさっさと立ち上がる。