蓮くんは携帯を開いて嫌そうな顔をする。


「うわ、塾からだ。」

「仕事入れられたの?」

「みたいだな。今週忙しいな…」


蓮くんの携帯…。

あたしはつい見たいという衝動に駆られる。


「なんだよ?」

「い、いや~…」

「携帯チェックか?」


うぐ!…ず、図星。


「見たいならドーゾ。」

「えっ、いいの?」

「別にやましい事ねーからな」


くすくす蓮くんは笑う。

疑ってたわけじゃないけど…。

あたしはホッと安心する。