ドアが閉まる音が響く。

あたしは一人真っ赤……。


「あたしってば…ナニ、してんだ…」


『素直な愛美も可愛かったけど。』

蓮くんの余裕の笑顔。

やっぱり、蓮くんには敵わないなぁ…


「うん、あたしお酒禁止…」


――蓮side――


「やっべー、まじ焦った…」


一人浴室でつぶやく。


「あんなんまじ押さえ効かねーよ…」


ばしゃばしゃと顔を洗う。

あんな可愛いのダメだ。反則だ…。


「絶対愛美には酒飲ませてやんねー…」


…お酒は二十歳を過ぎてから、ね。