…いつの間にか

あたしの上に乗っている蓮くん。


「このままやっちゃいそーなった…」

「…蓮、くん?」


あたしは若干パニック状態。


「あ、あたし…」

「愛美が誘惑してきたんだっつの」


え、え、え…

記憶がないわけじゃないけど…

信じたくない!


「俺風呂入ってくる」

「は、はひ…」


すたすた部屋から出て行こうとする蓮くん。

ドアの前で一瞬止まり振り返る。


「素直な愛美も可愛かったけど。」


――ぱたん。