養護学校は
私みたいに
車椅子生活の子も
少なくない。


でも やっぱり
私は 自分が
障害者だ。って
認めたくなくて
いつも
他の生徒と一線を
ひいてしまう。


片言しか
喋れないで
手足も
自由に 使えなくて…



良いところなんて
一つもない。









「おはよう!
柚夏ちゃん。」

『おは よ う
ござい ます』


養護学校の
先生に 出迎えて
もらって
車から
車椅子へ 乗せてもらう。





「柚夏。
今日は、バスだけど
平気か?」

バス。
優樹にぃ や
剣斗にぃが
夜勤や手術で
私の帰りを
向かいに来れない時、
病院へ帰る、
私の手段。


優樹にぃ に
言われて 頷く私。

「ごめんな。」

横に首を振ると
私の 頭を撫でて

「じゃあな。」

と 言って
車に 乗り込む
優樹にぃ に
手を振る。



車の姿が
見えなくなると

「じゃあ
行こっか。」

そう 言われ
先生に 車椅子を
押される。