____次の日の朝。



「平気か?」

『準備?
出来たよ~。ほら。』

優樹にぃ に
制服のブラウスの
袖口を つまんで
みせる。


「…。」

私は
笑ってみせるけど
複雑そうに
顔を歪ませて
私を 見る 優樹にぃ。



私ね。
学校を 出るまでは…。

あの
学校の最後の校門を
くぐって あとに
するまでは…。

泣かないよ。






決めたから。







最後の登校。


「行くか。」

優樹にぃ の
運転で 学校まで
向かう。