佑に
心配かけたく
ないのに。


でも
感情は
言うことを
聞いてくれなくて
私の悲しみを
涙が 写し出す。




「大丈夫。」

そう 言ってくれた
佑へ
視線を 移すと
微笑み
かけてくれる。


『佑…』


「大丈夫だから。

俺が 傍にいる。

違う学校 だろうが
どんな 柚夏だろうが
俺は ずっと
傍に いるって
言ったろ?」


佑…

佑。

『佑っ…』

ベッドの
横にある 椅子に
腰を かけてる
佑に 抱き着く。


「大丈夫だから。

ずっと いるから」

佑の
台詞に
小さく 頷く。

佑の胸の 中は
佑の においで
いっぱい。

大好きな 香り。


きっと
佑の 前で
泣いてばっかなのは
素直に
なれるから なんだ。

佑は
私の 欲しい言葉を
いつもくれる。