「行けない?」

『うん。
もう 佑と
同じ、学校、
行けないんだって。

学校側がね。

面倒 見れないからって。
今の 学校は
もう 通えないの。

行くん
だったら…




養護学校って
言われたの。』



涙で
視界が ぼやける。

私… 佑の前で
泣いてばっかり。



涙が
頬を伝わない ように
上を向く。

けど
見える 天井も
やっぱり
涙で ぼやけてて

「柚夏…」

佑の 優しい声で
名前を 呼ばれると
我慢出来ないぐらい
さらに
視界を 涙がおおう。


『せっかく
頑張って 合格した
高校だったのにな。』


そう 呟いて
かるく 瞬きをすれば


ほら。


もう 歯止めが
きかない ように
涙が流れる。