柚夏Side



お父さん達の
お墓参りに
行ってから 二日たち、
夏休み、最終日。


「柚夏。」

佑に声をかけられ
我にかえる。


「どした?
体調悪い?」

『ううん。
違うよ?』

「ぼーっと
してるけど。」

『…。』

朝から 頭を
はなれない。

違うか。

昨日の夜から かな。


「どした?」

心配そうに
私の顔を覗き込む 佑。


『学校、
行けないんだ。』


そう。

昨日の夜に
暗い顔をして
病室に 来た
優樹にぃ と 剣斗にぃ。

言われたのは

《学校、変えること
に なった。

ごめんな。》
だった。