「知ってる?私達を産んだ後・・・紫さんは私達を育てなかった。
あなたと死のうと・・・川で死のうとしていた。あなただけ助けられた・・・でも紫さんは助からなかった・・・そして、紫さんを助けようとしていた父も死んだ!!」
俺は何を彼女ら双子にしてやればいい?
俺が愛情を貰っていれば・・・
謝罪が出来たかもしれない。
けど・・・
俺は・・・。
「彼女に愛情をあげてください。
彼女も愛情を貰っていないかもしれない。
彼女の瞳・・・あなたと似ています」
名前は知らないが・・・
男のほうがそう言った。
「正しいのかな?それが」
俺は呟いていた。
「正しいかはやってみなきゃ分からない。
けど・・・あんたには答えがわかっていそうだ」
俺は笑うと、走った。
結衣のもとへ・・・