やっぱり。


年上に私は恋なんてしてはいけないんだ。


「馬鹿だったな。
今更気づくなんて」


・・・本当に馬鹿


馬鹿。


「智哉・・・。」


智哉の顔を思い浮かべても、前みたいにドキドキしない。


重症だ・・・。


「何泣いてるの?」


顔を思いっきり下から覗かれた。


「何!?」


「泣いてるからさ。
ニューヨーク・・・楽しまないの?」


「・・・帰るの」


「・・・?」


「今すぐに帰るの!!」


思いっきり騒いだ。


したら気づいてくれるんじゃないかと・・・なのに、彼はいなかった。