「双山清と皇堂紫さんは不倫関係にありましたね」
「はい。認めます」
「おそらく・・・いや。絶対に心中です。
自ら命を絶ったのです。愛を永遠にするために」
昔俺が小さいとき、父親と警察が話しているのを聞いた。
俺は意味が当時は分からなかった。
次第に母親の愛情を受けている子供を見て、腹を立てていた。
俺が人を愛せないのは、母親が俺に愛情を与えなかったから・・・
「何が望みだ?」
「・・・。
・・・傍にいさせてください」
俺は、彼女を睨みつけた。
「それは・・・」
「男と女として傍において」
瑠唯はそう言うと、俺に抱きついた。
それをひそかに、結衣が見ているとは知らずに・・・
俺は・・・キスを受け入れた。
【光芽Side終】