「肉まんで良ければおごるけどさ。」

「いいの?」

「おぅ。待ってて。」

コンビニに向かった。

肉まん2つを買って中西に渡した。

「ごめんね。ありがとう」

中西は涙を流した。

困るんだよ。女に泣かれると。今まで女に泣かれるのは慣れてたけど今回は何か違う。

…何か。俺までかなしくなった。

「ごめんね」

「謝んなよ。」

俺は肉まんを頬張った。

「肉まんウメェよ?」

中西は笑顔になった。
俺も笑顔になった。

中西とはそれっきりだったけど、それ以降、中西を気になりはじめていた。