「どうせなら間宮を一緒に連れてきなさいよ。気が利かないわね」

「いやだって、間宮はクラスの女子に頼まれて一緒に職員室行っちまってよ」


クラスの女子って言葉に反応していると、

美優が窓の外を指差した。


「噂をすればあれ、間宮じゃない?」


私も目をやると、渡り廊下を歩いている秀くんと、女の子二人。

重たそうな教材やらプリント類を三人で取りに行ったようだ。



「歩、あんなの見たくらいで、いちいち気にしちゃだめだよ?」

「うん、分かってる」


分かってるけど…はぁ、だめだ。


焼きもち。