敏也くんがテンションあげて喋くりまくっても、

場のテンションは下がる一方。


秀くんがちらっと私を見た。

私はつい目を逸らしてしまって、余計に気まずい空気に…。


“あー…、

ここから逃げ出したい!!“


四人の頭の上に、

心の中の台詞の吹きだしが出てるみたいだった。


美優と敏也くんの思いやりの作戦は、失敗に終わった。