「それで女苦手になって、元に戻って、

そんで今…みたいな?」


秀くんの恋愛歴なんて、

元カノの話なんて始めて聞いた。


ついでに、草食系になった理由みたいなのも。


「ま、そんなこんなで、あいつ結構ナイーブだからさ。

優しくしてやって。歩ちゃん」



敏也くんはちょっと改まって私の肩に手を置いた。

私は「うん」と頷いた。