あたしはバイトを終えて裏口から出て,近くのカフェに向かった。
あ,普通のカフェね。

「愛海!!こっちこっち」

そう。優輝と待ち合わせ。

「あれ?新菜は･･･？」

今からご飯食べに行くわけなんだけど･･･さっき一緒にいた新菜の姿がなかった。

「帰ったで？」

「え?なんで？」

「なんでって･･･やっぱ二人嫌なんや？」

「いや･･･そうちゃうけど･･･三人やと思ってたから」

だって･･･あの流れで言ったら3人で行くと思うよねえ!?
だからそんな緊張しないできたのに･･･いきなり二人とかなったら･･･
急に緊張してきたっ!!

「行こっか。」

そう言って優輝は店を出たのでついていった。

なんかこれ･･･デートみたいじゃない?!
デートなんか?!

まあどっちにしろ･･･
男の人と二人で遊ぶなんて久々すぎて･･･緊張。

しかも優輝って,あたしのタイプとか言ったけど,普通に考えて一般的な美形顔だからいろんな女の子が優輝を見てて･･･
そんな優輝と歩いているのが自分だと思うとなんだか恥ずかしい。

優輝はそんな気配まったくないし･･･
やっぱこの男･･･なれてるんだろうなあ。