「隣の空き部屋に来たやつ,
そんないい男なんすか?」

俊ちゃんが聞いてくる。
新菜との話を盗み聞きしてたんだな。
まあいつものことだし,
俊ちゃんだからいいけどさ。

「めっちゃタイプな顔やってんかー。
しかも慶南大学でさ。
まああたしは新菜みたいに男に積極的ちゃうから
別にどうもないけどなあ。
隣にそんな人が来た。それだけ。」

「でもなんか発展するかもじゃないっすか」

「ないない!!ただの隣人やで?どう発展すんねんっ」

あたしは本気でそう答えた。

俊ちゃんはなんだか不満そうにして信じてくれなかったけど。
ありえないじゃんねえ!?