今日は日曜日だから学校はない

夜の仕事があるだけだから,
あたしは昼過ぎまで寝るつもりでいた。


なのに……



ピンポーン


「ふわあぁーっ
……誰ー?まだ10時やんかー」

でっかいあくびをして,
ぶつぶつ文句を言いながらインターホンの受話器を取る。

「はい?」

――あっ!!隣に引っ越してきた山岡と言います。挨拶に来ました!!

「あー…はいはい。今開けますね」

若い男の声だった。
そういえば隣空き部屋だったな…
と思いながら玄関に向かい,
覗き窓からどんな人か見た。



「…うっそ」

小さな覗き窓から見る限り,
かっこいい雰囲気がした。
あたしは慌ててボサボサの髪の毛をとかし,
ブラジャーをつけてからドアをあけた。