「じゃあ家具でも見に行くか。」

覗き込んだ美波の顔は真っ赤で。

可愛いくて、守ってやりたくて。

「せっかくの休日なのにいいんですか??」

「別にいいだろ。」

「あ、久し振りに聞いた!!そのセリフ!!」

「……そうか。」

まっ、そんなのは別にどうでもいいんだけど。

本当におかしそうに笑う美波が、あまりにも嬉しそうで。

俺はまた、その手を掴んだ。

明日からまた『支店長』として美波の上司になる前に、恋人として同じ時間を過ごそう。

一緒に笑ってさ。



END