そのまま昨日は一日中、出掛ける事なく過ごした。
そして今日、行く所があるからと私も付き合わされた。
路駐してあった瀬戸さんの車に乗り、連れ出された。
天気がいい日曜日。
高速を走り、車は中心街で止った。
パーキングから少し歩くと、
「ここ。」
と、ドアを開けた。
…ここ、ですか?
有名な…宝石店。
先に入った私の後から、瀬戸さんも続く。
眩しい店内に、目まいさえ覚えた。
私でも、誰でも知っている『超』高級なお店。
いつも外から眺めるだけで、初めて足を踏み入れた。
固まる私を気にもせず、瀬戸さんはお店の人に声を掛けた。