突然後ろからした声に振り向くと、階段から輝真が降りてきているところだった。

「うわっ」

けっこう驚いたあたしは間抜けな声をあげてしまった。

「じゃあ、おばさん失礼しますー」

笑顔でお母さんにそういうと、

「あら、もう行っちゃうの??」

「輝兄ー!もうちょっと遊んでってよ!」

上からあたしの弟、都馬(とうま)の声がした。

また人の家にあがりこんでゲームかよ・・・。

まあ都馬の部屋なんだけどね。

「ごめんな。もう暗くなるから帰るわ!
てわけでおばちゃん、俺、和に送ってもらうから★」

「なんでそーなるのよっ!!!」

そう叫んだけれど、お母さんはあっさり承諾。

「そうねー、夜道は怖いものね!
和!しっかり送ってやんなさいよ!」

あの・・・

普通、逆じゃないですか?