輝真(コウマ)はあたしの幼なじみ。
1歳頃からの付き合い。
別に家が近所って訳じゃないけど、昔通ってた児童館が一緒で兄妹的な存在♪
べつに付き合ってたとか、そういのもなくって平凡な幼なじみ。
確かクラス表では一緒だったけど・・・見当たらないなあ。
「輝くんのことだからどっかで女子に囲まれてるんじゃない?」
柚子の一言に、和と桃甘が一斉にうなずいた。
輝真は俗に言う・・・『イケメン』らしく。
中学校の頃からモテモテだった。
「なに?もう一人男子居るの~?」
海くんのちょっと鼻につく声が聞こえて、
「うん、あたしの幼なじみ。
見当たらないから探してくるね!」
「俺たちも行くわ」
「ううん、大丈夫だよ」
そういって駆け出そうと後ろを向いた瞬間、
「どこ行くんだよ」
あたしの上から聞こえた声。
いつの間に身長抜かされたんだろう・・・。
そんなことを思いながら上を見上げた。
「輝真・・・どこ行ってたの?」