「えっ・・・うそっ・・・?」
さらに真っ赤になる桃甘を見て、あたしはニマリと笑った。
「あーあ。恋っていいなあっ♪」
あたしは空に向かってつぶやいてみた。
それを聞き逃さなかった桃甘は、
「和ちゃんは居ないの?好きな人♪」
と聞いてきた。
「好きな人・・・??」
あたしはきょとんとして桃甘を見つめた。
好きな人・・・好きな・・・
・・・っっ?!
「えっ!?ないないないっ」
一人で勝手に叫んでしまった。
「えっ?!何?!和ちゃん、気になる人出来たの?!」
あたしの反応を見てするどく察した桃甘は、目を輝かせて聞いてきた。
「えっ・・・好きな人?!とか・・・わかんないけど・・・!!」
なんでいま春くんの顔が浮かんだの?!
「そっかあー・・・。
じゃあちゃんと好きな人が出来たら教えてね♪」
柔らかく笑う桃甘を見て冷静を取り戻したあたしは、
「うん・・・//」
といいながらも、頭の中は春くんでいっぱいだった。