必死の抵抗もむなしく、あたしは今徒歩5分の輝真の家へと歩いている。
まだ6時なので結構明るい。
帰るときには暗くなっているかもしれないな・・・。
そんなことを考えながら無言で歩いていると、
「お前、学校どーよ?」
ふと隣から輝真が聞いてきた。
「うん、やっぱり桃甘たちと居ると楽しい!」
あたしは笑顔でそう答えると、輝真も笑った。
あ、うん、やっぱり。
輝真は笑うとかっこいいな。
小さい頃からの付き合いだからといえども、やっぱり輝真の笑顔は見慣れない。
「俺は、ここ受ける友達居なかったからな!
一人になるかなあとか思ったけど。
海も春も良い奴だったでよかったわ!」
軽快な口調で輝真が言う。
あれ・・・?
そういえばなんで?