「………わ……河川!」

「はぃぃぃぃい!?」


って!藤本くん!!


「河川、藤本!いるさいぞ廊下出ろ」


先生はかなりお怒りの様子。


「「はい…」」


2人は廊下へ…。


「ごめんなさい…藤本くんは悪くないのに」


「僕が呼んだのが悪いから…それより」


「なに?」


カシャンとメガネを投げて


「上原とつきあってんの?」


と言った。

藤本くんの顔は、意外にもカッコよかった。

しかも突然、さっきのおどおどした声から妙に男らしい声になった。


「つきあってるよ…?」

どうしてそんなこと聞くんだろう。


でもわかるのは、今のしゃべり方が本当の彼。


「仲間に入れてよ?」


藤本くんはいきなりあたしの顔に自分の顔を近づけた。


「な…かま……?」


「上原のコト好きじゃないんデショ」


ズキン…


確かに、今は好きじゃないけど……。

「………」



「じゃあ、もらいマス」


「ひゃっ…」