それどころか、誰も寄ってこない。 だけど、河川花恋は隣の席になると、頻繁に話しかけてきて、オレを気味悪がらなかった。 あの頃にぽっかりと開いた穴が少しずつ埋まっていった。 『なつくん、好きだよ』 アイツの笑顔と河川花恋の笑顔がかぶる。 その時から、河川花恋は“アイツの代わり”だ。