「おすそわけですよ」

桜田の目をきちんと見て嘘をつく

「仲良しなんで、それくらい当たり前ですよ~お隣さん以上はありえないです。あ、でも言い方変えればお友達ですかね」

なれからか、すらすらとした嘘

「たまに肉じゃがとか、作りすぎちゃって、夕飯ご一緒するんです」

その言葉と彼女の真っ直ぐな視線に
桜田はホッとした顔を見せる

「そっか…疑ったりして悪かったな」

でも、桜田は何かひっかかっていた