「藤宮、この方は…?」

桜田は彼女に耳打ちをするように聞いた

「ルカさん、もしかして…こちらの方が桜田先生?」

彼はその桜田の行為を阻止するかのように
彼女に聞いた

「そうです」

「これは、これは。」

彼は視線を彼女から桜田に向け直した

「話はルカさんから聞かせてもらっています。はじめまして。わたくし、ココの保険医をやっております、梶野と申します。」

いきなりの出来事に戸惑いが隠せない桜田

「は、話?…ええっと~四ツ角高校教師、桜田です」

彼女は少し困った

彼はなぜだか怒っているような気がして

「藤宮…梶野先生とは、どういう関係で?」

彼に視線を向けていた彼女は
彼を気にしながらも桜田の質問に答えた

「あ、あの、お隣さんです!!」