「藤宮っ」

2人の甘い沈黙を破るように彼女を呼ぶ声がした

彼女の後ろからいかにも教師らしく早歩きで近づいてくる

「いきなり消えるから、びびっだろ!!」

彼女は振り返って桜田をみた

「ごめんなさい、先生」

そのとき、桜田はやっと彼女の前に立つ
彼の存在に気付いた

「あ…どうも」

彼女の横に立つと桜田はペコリと頭を下げた

「こんにちは」

彼は完璧な営業スマイルをした