少し遠いところに、白衣を着た背中が見える

白衣姿は初めてだったが、彼女にはきちんとわかった

「梶さんっ!!」


彼はどんなに小さな声でも彼女の声だけは
聞き分けれる自信があった

でも、ここは自分の職場

愛しの彼女は
少し離れた隣の学校にいるはず

なのに

「梶さんっ!!」

確かにソレは彼女の声だった