「あ~ごめんなさい。解決しちゃいましたっ」
彼女は照れたように笑う
「またの機会があったら、お願いしますね」
もうないと思うけど、と思いながらも彼女はいった
「もしかして…彼氏に教えてもらった?」
桜田は聞き出すならいましかないと、頑張った
彼女は迷った
彼氏というか…お隣りさんというか
彼女は今、メガネをしている
彼女は"オン"モードなのだ
「お隣りの方に教えてもらったんです」
にっこりと笑った
「お隣?」
「はい!マンションのお隣さんです。」
彼女があまりにも嬉しそうで桜田は胸がザワザワした
「仲、いいんだな」
「はいっとっても。」
「はあ、俺って馬鹿。お隣が女性かもしんないのに…」