「アンナ、美人だろ?」

「確かに、毛並みいいし、
 人懐っこそうな顔してるな」

「な、な!そうだよな!
 だからこそ、俺には悩みがあるんだ。

 溢れ出る彼女の魅力に、
 他の男が惚れてしまって彼女と俺の仲が
 どうにかなってしまったらと思うと!」

「……まず心配無いんじゃないか?」

犬以外なら、と言う。


「でも、でも!
 彼女はこんなに美しいのに!
 だからお前以外に紹介できないのに!

 あ、忘れろよ?
 アンナの事は忘れてくれよ?!
 間違っても惚れるなよ?
 お前の彼氏にも悪いからな!」

「頼まれても惚れねえよ!
 抹消しとくから、安心しろ!」

「そうか、ありがとう!」

やっぱり彼以外には紹介できなさそうだ。
途中で俺が耐えられなくなる事だろう。

確かめる事が出来てよかった!