「……犬だよな?それとも、
 俺、目までおかしいのかな?」

半笑いで、彼は言った。


「間違いなく、彼女は犬だ。
 安心しろ、お前の目は大丈夫だ」

「そうかー、うん。
 それはよかった……

 いや、どういう事だよ、本気かよ?」


「本気だ。
 俺は彼女を愛しているんだ!

 ね、アンナ!
 俺は君と出会った日から、
 この心をずっと奪われたままなんだよ。
 ああ、そんな事はもちろん知ってるか!

 でもね、何度でも言いたい、
 知っていて欲しいんだよ。
 俺がどれだけ君を愛し続けているのかを
 いつも再確認して欲しいんだ!」


「……まあ、本気なのは解った」

彼にも、俺の熱意は伝わったらしい。