「じゃあ、俺の恋人を紹介するよ」

「いきなりですか」

今は浮かれ気分だし、実は以前から
誰かに惚気てみたくて仕方が無かった。

しかし、彼女に惚れる他の奴が増えるかも
というリスクがあるため、
今まで憚られて来たことだ。


だけど、コイツになら大丈夫だろう!
きっと忘れてくれるし、
何よりも、彼にも恋人が居る。


「彼女が、俺の恋人のアンナです」

「ワン!」

アンナも、礼儀正しく挨拶をしている。


『あなたが広人の友達ね。
 彼と仲良くしてくれてありがとう』

そんな感じの事を、きっと言ってる!