「はぁ〜…」

「どしたの。溜息なんかついて。」

「つくづく思うんだけどさ〜あたしってイケてないよね…」

「はぁ〜?あたしと一緒にいるんだからじゅーぶんいけてるよ、香奈は」

「よくゆ〜よ〜」

「あはははははっ」

クーラーがきいた教室の中、親友のみなみとお弁当を食べながらいつものように話していた。

「みなみはさぁ〜○○高校にカッコイイ彼氏がいるんでしょ〜?」

「まぁね」

「いーーーなーーー」

「香奈は彼氏つくる気ないでしょ。」

「ふんっ、どーせあたしはイケてませんから彼氏なんて…彼氏なんて〜」

「よしよし、あ、夏休み彼氏と夏祭り行くからさ〜「えっ!?…じゃあ、あたしは今年の夏休み、一人ぼっち…うぎゃーー」

「ちょっと!話を最後まで聞いて!!」

「…ハイ」

「だからさ、彼氏の友達一人誘ってもらって、4人で行こ♪」

「え、いいの?」

「うん!やっぱり親友の恋を応援したいじゃん」

「みなみ〜…だいすきっ」

ガバッとあたしはみなみに抱き着いた。
もしや、この夏休みで、芦田香奈…遂に彼氏GETなるか!?