もう……すべて、消えてなくなればいい―――……。



私は力を振り絞り家の外へ飛び出した。



「―――っ、乃愛!」



お父さんの声が聞こえなくなるまで……私の名前が聞こえなくなるまで暗闇を走り続けた。