微妙な雰囲気の中、1日が始まった。 私を一目見ようと他のクラスからわざわざ見に来たり、付き合ってるだの婚約者だの変な噂が流れ出した。 「……どうしよう。 変な噂が流れてる…」 「そんなこと気にしてんの?」 「うん。……ん?」 「えへへ。この黒猫ちゃんが麗の言ってた子か」 クリーム色の髪をキラキラなびかせてニコニコ、はにかむ1人の男の子。