「あのさ」 突然、麗くんが口を開けた。 「言われなくてもわかってると思うけどさ…その黒猫に触れた奴、ぶっ飛ばすから」 そう言って私を指さす。 って、黒猫!? 私、黒猫なんですか? その迫力のある言葉に、みんなは「は、はい」と小さく呟いた。 ……はぁ。 麗くん的に、こう言えばみんな、私に目をつけないって思ったみたいだけど……絶対、逆効果だよね。