「はいはい。女同士の暑苦しい包容はいいから。乃愛、飯食った?」 「あ、一通り」 「じゃあ学校行くぞ」 すたすたと歩く麗くんのあとを追った。 ……足、早いな。 追いつくのに必死。 「麗。ちゃんと乃愛ちゃんに合わせて歩くのよ!」 お母さんの言葉に「はいはい」と返事をする麗くん。