パチっと目が覚めた。 ……夢、か。 優しいお父さんはもういないから。 ん? すごく……体が温かい。 よく見ると本城くんが私を抱き締める形で眠っていた。 「ほ、本城…くん」 名前を呼んでみても起きる気配は……ない。 ソファーで寝るとか言って結局はこのふかふかベッドの誘惑には勝てないのか。