一人きりになって、ふと壁に掛かってある時計を見る。


針は、“11と6”をさしていた。



……殴られる!


こんな時間まで何をしていたのかって、きっと殴られる。


早く帰らないと……っ!


私が帰る支度をしていると、


「帰る必要はない」



部屋のドアが声と共に開いた。