「同窓会ぐらいはさ、
 お互いちゃんと帰ってこようね?」

どんどん電車が近づいてくる。

遠くの方に姿が見え始めた。



「…さびしくなるなぁ…」

小さく彼が言った。

自分も口を開きかけたが、
その声は彼に届くことは無かった。


電車が来た。